PCIシリアルカードを使うための情報


こばQは分解する際にレンタルビデオ屋さんで使用している ようなシールを剥がす必要があるため保証範囲外になってしまう可能性が あります。販売代理店などに確認しつつ、自己責任でお願いします。

概要

今回の方法は kernel-2.0.34 からサポートされている PCI Serial Driver を使 用しておりますのでコバQ2ならカードを差すだけで使用できます。

使用できるカードは PCI で 16550 互換ならば OK なのですが国内で売られてい るカードは専用ドライバーを使用するものばかりで動作確認できたのは I/O DATA製の RSA-PCI だけでした。

では以下に、コバQを Serial Card でおいしくする手順をレポートします。

1. 材料
(1) kernel-2.0.34
    ftp://ftp.cobaltnet.com/pub/users/davem/for-cyclades/linux-cobalt-2.0.34.tar.gz
    を使用
(2) I/O DATA製 RSA-PCI
    http://www.two-top.co.jp/ から購入
(3) PCIバスの空きスロットがあるAT互換機(Windows 95 or 98)

2. 下準備
(1) [coba-q:500] あたりにコバQのバックアップ手順が書いてありますので必ず
    バックアップを行ってください。

3. RSA-PCIの下ごしらえ
(1) AT 互換機の PCI バスに RSA-PCI を差します。
(2) DOS mode で AT 互換機を起動します。
    Windows 95 or 98 ならば Ctrl キーを押しながら起動すると起動メニューが
    表示されますので DOS mode を選択します。
(3) A: ドライブに付属の RSA-PCI サポートソフト FD を入れます。
(4) A:¥win9x に移動し RSAMODE.EXE を起動します。
(5) モードを 16550 に最高速度を 115200 に設定します。

注:詳しくは付属マニュアルの P.36 16550 互換モードを参照してください。

(6) 上記の設定が終了したらコバQの PCI バススロットに差してください。

4. kernel のバージョンアップ
(1) コバQを立ち上げ root でログインしてください。
(2) 以下の手順で linux-cobalt-2.0.34.tar.gz を展開します。

    cd /usr/src
    rm linux
    tar zxf linux-cobalt-2.0.34.tar.gz
    mv linux linux-2.0.34
    ln -s linux-2.0.34 linux

(3) 以下の手順でカーネルを構築します。

    cd /usr/src/linux
    make config

    各質問にはすべて Enter Key を入力してください。

    make dep
    make clean
    make
    strip vmlinux
    gzip vmlinux

(4) 以下の手順で kernel を install します。

    cd /boot
    mkdir 2.0.33
    mv vmlinux.gz System.map 2.0.33
    cp /usr/src/linux/vmlinux.gz .
    cp /usr/src/linux/System.map .

(5) コバQを再起動します。

(6) 起動後ログインして dmesg コマンドを実行して以下の行が表示できたら
    Serial Card が認識されています。

    pciserial: Found PCI serial controller at bus(0) devfn(50)
    IO(10108000) irq(9)
    PCI Serial driver version 1.00 with no serial options enabled
    tty04 at 0x10108000 (irq = 9) is a 8250
    tty05 at 0x10108400 (irq = 9) is a 16550A
    tty06 at 0x10108800 (irq = 9) is a 16550A

(7) 以下の手順でデバイスファイルを作成します。

    cd /dev
    ./MAKEDEV ttyS4 ttyS5 ttyS6

    注:使用できるデバイスは ttyS5, ttyS6, cua5, cua6 となります。
        ttyS4, cua4 は使用できませんのでご注意ください。

5. 試食

   試しに Serial Terminal を設定します。

(1) /etc/inittab に以下の行を追加します。

    5:12345:respawn:/sbin/uugetty cua5 9600
    6:12345:respawn:/sbin/uugetty cua6 9600

(2) init q を実行します。

(3) RS-232C クロスケーブルでパソコンと接続し 9600bps でコバQと接続できた
    ら OK です後はお好きなようにコバQに味付けしてください。

6. コバQが再起動しなかったら?

(1) 2. 下準備で作成した HD を Master に立ち上がらなくなった HDを Slaveに
    設定してコバQを起動します。

(2) ログイン後以下のコマンドを実行します。

    mount /dev/hdb1 /mnt
    cd /mnt/boot
    cp 2.0.33/* .

(3) 電源を断します。

(4) HD の接続を元に戻して起動すれば OK です。

April. 1999.
Thanks for Hatayama.


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